東欧マニアックガイド

これまで訪れた東欧圏のちょっとマニアックな場所を紹介しています。

キシナウ散歩【キシナウ/モルドバ】

今までに、アクセス糞悪カルトなムードのデコラティブ修道院、見学者がいないと節電で部屋が真っ暗だけど見応えのある軍事博物館、おじいさんの修道士が孤独に修行する絶景岩窟修道院など、モルドバの魅力を自分なりに紹介してきたつもりである。

しかし、モルドバの首都キシナウについてあまり触れていなかったことにふと気付く。

確かに、一国の首都にしてはこぢんまりとしていて、派手な見どころは少ないかもしれない。

それでも!その素朴さとのんびりした雰囲気に、肩ひじ張らずに散策できる魅力がある。

そんなわけで今回は、キシナウのあちこちで撮った写真を紹介していこう。

散歩している気分で見てもらえたら幸いである。

 

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まず、キシナウ名物、勝利の門。

1828~29年に行われた露土戦争でのロシア軍の勝利を記念して、1840年に建てられたものだそう。

 

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サイズはもちろんパリとは比べ物にはならないけれど、このくらいコンパクトで地味な凱旋門だって味わい深いではないか……

 

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キシナウの目抜き通り。

壮麗なファサードの建物はキシナウ市役所。

 

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普段住んでいるポーランドで野良犬を見かけることはめったにないが、EU圏外というか、シェンゲン圏外ではお馴染みの野良犬たち。

街中の野良犬は人慣れしているのかみんな大人しく、突然吠えたり追いかけてきたりはしないタイプだった。

 

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この本は、販売されているのか、ご自由にどうぞなのか……

売り主らしき人も見当たらず。

こういう本は、どうせ読めないのに、つい記念にと欲しくなってしまう。

 

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路上の出店。

こういうお店で共産主義時代の雑貨を漁るのは楽しい。

 

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後ろの柵にピントが合ってしまった店番のおばあちゃん。

わたしがポーランド語を話すと、ロシア語が話せると思ったらしく、途端に笑顔になった可愛いおばあちゃん。

なぜか2人でロシア語で数をかぞえた。

 

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こちらは、本格的なお土産屋さん。

 

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ソ連グッズも売られている。

 

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キシナウにはこの手の建物もいっぱい。

 

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自動車も車道いっぱい!

 

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ちょっとSFっぽい雰囲気の建物。

 

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バスターミナルの待合室。

壁のデザインが素晴らしい!

 

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何でも売っている中央市場。

 

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広い敷地内には、衣料品から日用品まで、様々なものが揃う。

 

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野菜、果物なども売られている。

 

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宗教画のビーズ刺繍。

どうせ刺繍なんてしないのに買ってしまった。

 

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3つ星キシナウホテル。

いや、実はこのブログ記事を書くまで、この建物をキシナウの鉄道駅と勘違いしていた。

キシナウ駅はもう少し先にあるらしい。

 

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道路の反対側に渡るには、地下通路を通らなければいけなかったのだが、この通り崩壊しまくっていて、通路もひとけが無い上に暗くて怖かったのであきらめた。

 

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聖ティロン大聖堂。

水色の外壁に金の屋根が美しい。

 

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正教らしい色彩豊かな内部。

 

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キシナウ滞在中に2回訪れたショッピングモール。

その名もモールドバ。

涙ぐましいオヤジギャグが一周回って可愛く思えてくる。

 

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モールへと続く橋からの景色。

川が流れているのかと思いきや、ただただ民家が並んでいた。

 

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モルドバ国立オペラ・バレエ劇場。

 

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街の中心から少し離れたところには、墓地に隣接した広めの公園がある。

ここでは、第二次世界大戦で戦死したソ連兵を追悼するモニュメントを見ることができる。

 

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第二次世界大戦中、現在のモルドバは、モルダヴィア・ソヴィエト社会主義共和国として枢軸国と戦った。

 

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ここは、事前に調べて行く気満々でいたのに、なんとすでに閉業していた革命パブ。

わたしが訪れる1週間前までは営業していたようなので、なんともタイミングが悪かった。

 

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中心地から外れるともうそこはただの住宅地。

そしてこういう住宅地をブラブラするのが、一番楽しい気がする。

 

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モルドバの伝統料理を出しているSălcioaraというレストラン。

平日の14時頃に行ったせいか、客は自分一人だけ。

 

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にもかかわらず、料理が出てくるまで1時間近く待った記憶がある(笑)

 

 

欧州最貧国などとも言われているモルドバだが、首都のキシナウは、ゴチャゴチャと人でごった返す観光地に嫌気がさしている人間には優しい、ゆっくりと時間が流れる都市なのであった。

ウクライナもそんな気がするが、発展の余地がありまくりな国々は、数年もたつとガラッと雰囲気が変わってしまいそう。

モルドバに至っては急激に発展することもなさそうな気がするが、今のうちに訪れることができて良かったと思う。

 

(最終訪問:2018年9月)