東欧マニアックガイド

これまで訪れた東欧圏のちょっとマニアックな場所を紹介しています。

ナチグッズからソ連の品、さらにはガラクタまでもが並ぶ巨大蚤の市【キエフ/ウクライナ】

支離滅裂な品揃え、どこまでも果てしなく続く露店、線路ギリギリを歩く人々……

ただぶらぶらするだけでも楽しい場所、それがキエフの蚤の市。

キエフに行ったら、ぜひ訪れて欲しい場所のひとつである。

 

行くならば午前中に限る。

午後になると店じまいする店が増えるからだ。

最寄り駅は、地下鉄2番線のПочайна(Pochaina)駅。

 

駅を出たら、小さいお店が軒を連ねている方面に歩いていく。

そして、線路沿いに歩いていくと、そこには圧倒されるほどのおびただしい数の露店が続いているのである。

どこまで行っても果てしなく続く露店露店露店。

売られているものも、実にバラエティーに富んでいる。

早速見ていこう。

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こちらは何でも屋というか、もはやガラクタ屋。

ガスマスクと電話という謎の組み合わせが魅力的である。

今思うと、このガスマスク、1つくらい買っておけばよかったな~とも思う。

実装することはなさそうだが、やっぱりブラックメタラー的に、ガスマスクの1つくらい持っていても損は無い気がする。

 

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こちらは工具類か。

お店出すときに商品を並べるのもさぞかし大変だろうなと苦労が偲ばれる。

 

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突然のミニ戦車。

 

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危険なかほり漂うナチスコーナー。

いいのか、総統の胸像をこんな堂々と売って。

 

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レコードを売っている店もあったのだが、地道に探していたらVenom発見!

メタル系の盤もちらほらあった。

さすがにゴリゴリのブラックメタルはなかったが。

 

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本屋さんエリア。

ウクライナ語もロシア語も分からないが、今度行ったら絵本などを調達したい。

 

 

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さて、冒頭にも書いたように、この蚤の市は線路沿いに露店が並んでいるのだが、みんな平気で線路をまたぐまたぐ。

わたしもまたいだ。

 

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5月下旬だったが、気温は30度近かっただろうか。

暑いので上半身裸になっているオヤジも。

 

ところで、これだけ線路付近に店が出てるということは、廃線なのかと思っていたのだが…… 

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普通に列車が通過していった。

 

ご覧の通り、結構ギリギリのところにまでお店が出ている。

みんな何食わぬ顔をしているが、見ているこっちが怖いぞ。

 

こんな具合に、服、雑貨、レコード、本、古いポストカードやバッチ、さらにはどこかの誰かの軍人手帳的なものやパスポートまで売られている。

数えきれないほどの露店がひしめき合っているので、特に買いたいものがなくても、ただブラブラしているだけでも楽しかったり、意外な掘り出し物が見つかったりする。

 

ここからは、わたしが二度の蚤の市訪問でゲットした品々を紹介。

あくまで一部です。

 

まず、バッチシリーズ。

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可愛いキャラクターものもあれば、THE・ソ連なものも。

 

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大きなかぶモチーフのバッチは、角度によって絵柄が変わる仕様。懐かしい。

この物語って、なにげにロシア民話なんだよな。

 

ポストカードも、おそらく100枚以上買った。

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真っ赤!

「いかにも共産主義っぽいカードが欲しい」とお店の人に告げたら、何千枚もの中から、それっぽいカードを一生懸命探してくれた。

 

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リトアニアの画家ミカロユス・チュルリョーニスの作品がプリントされたポストカード集。

チュルリョーニスは、画家だけでなく、作曲家でもあったらしい。

リトアニアカウナスの悪魔博物館のすぐ近くに、彼の作品が展示されている「国立チュルニョーニス美術館」もある。

 

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ウクライナ南西部のカームヤネツィ=ポジーリシクィイのポストカード集。

かつてポーランド領だったこともある都市で、大きな要塞が有名。

 

このように、気軽に安く買える雑貨なども売られているので、自分へのお土産として購入するのも良いのではないだろうか。

何にしても、普通の観光地に飽きた人にはオススメの場所である。

何かしら面白いものが見つかるかもしれない。

 

 

【行き方】

 地下鉄2番線のПочайна(Pochaina)駅で下車。4番もしくは5番出口から外に出たら、小さなお店が軒を連ねる方面へ歩いていく。下記の住所および地図は、蚤の市が始まる場所付近。ここから線路沿いにバーーーーっとお店が出ているのですぐ分かる。

【場所】

Vulytsya Verbova, 23, Kyiv, ウクライナ 04655

 

(最終訪問:2019年5月)