東欧マニアックガイド

これまで訪れた東欧圏のちょっとマニアックな場所を紹介しています。

ひなびた公園と地元民御用達の掘っ立て小屋バー【ハルキウ/ウクライナ】

以前、ウクライナハルキウという都市で、メタルフェスティバルに訪れた時のことを記事にした。

maniaceasterneurope.hatenablog.com

WackenやHellfestといった超巨大有名フェスとは違って、かなりのんびりしたフェスで、会場も便利な街中にあるのが嬉しい。

出入り自由なので、好きなタイミングで会場の外に出ることもできる。

わたしも目当てのバンドが出演していない間は、辺りを散策してみた。

 

そして、フェス会場の近くで見つけたのがこちらの公園。

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入り口からして閑散としていて、数十年前にタイムスリップしたような、ひなびた印象を受ける。

なんともワクワクする雰囲気。

 

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木や雑草もうっそうと生い茂っていて、あまりこまめに手入れはされていなそう。

 

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ひび割れた小道の先には、何もないかと思いきや、小さな売店が営業していた。

そこの売店でビールを頼む。

わたしたちがポーランド語を話していることに気付いた店主の男性が、「ポーランドから来たの?俺もポーランドで働いてたよ」と気さくに話しかけてくれた。

 

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アパートのような建物も発見。

管理棟か何かだろうか。

 

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こちらの建物は完全に廃墟だと思って通り過ぎたが、後になって調べたら、現役で営業しているライブハウス「Жара(Zhara)」ということが判明した。

しかもここでちゃっかり、わたしの好きなブラックメタルバンドも過去にライブをやっていた。

きっとハルキウメタラー御用達の箱なのだろうと思う。

廃墟だと思ってごめん。

 

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何もない場所に突然現れるモザイク画。

 

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ここはおそらく、元々ちょっとした遊園地のようなスペースになっていたのではないかと思われる。

 

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この囲いの中に女性が消えて行った。

思うに現在は、野ションできる場所としてトイレ代わりに使われている模様。

草も生い茂っている上、壁で囲まれているので、確かに野ション場所としては絶好の場所かもしれない。

(この公園では公衆トイレらしきものは見かけなかった)

 

 

打ち捨てられたような公園をひとしきり散策した後、会場の近くまで戻る。

が、フェス会場には入らず、気になっていた小さなお店が集まるエリアに行ってみる。

掘っ立て小屋のような簡易的な建物で、なかなか入りづらい雰囲気が魅力的。

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ビール一杯、15UAH(約60円)。

フェス会場内のビールもせいぜい60UAH(約240円)くらいで充分安いのだが、それをはるかに凌ぐ安さ。

 

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これはシードルとピクルス。

シードルというと、リンゴのイメージが強いのだが、東欧圏では他のフレーバーも見かける。

ウクライナで飲んだメロンのシードルは本当に美味しかった。

 

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掘っ立て小屋バーの裏の景色。

 

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店の隣にはバスが停まっていて、急にエンジンをかけて砂埃をたてながら動き出す。

砂塵を吸い込みながらも、なかなか普段訪れることのできない場所なので、のんびりとビールを飲んだ。

 

 

ちなみにハルキウには、ゴーリキーパークという遊園地付きの公園もある。

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先ほど紹介したひなびた公園とは打って変わって、老若男女で賑わう、きちんと整備された綺麗な公園だ。

ここにはなんと、無料で入れる公衆トイレがあちこちにあり、園内で売られているビールを飲んでも草むらに入っていかずに済む。

しかもトイレは個室数も多くて綺麗。

無料なだけでもありがたいのに、広くて綺麗とは、これはもはや東欧では奇跡に近い気がする。

 

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遊園地コーナーの遊具も充実のラインナップ。

 

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チケット売り場の造形も凝っていて可愛い。

 

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観覧車に乗ってみた。

料金は100UAH。

 

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途中で急に止まってしまったり、ガタガタ揺れまくるということはなかったが、密閉空間ではなくてところどころ隙間があるのが怖かった。

 

 

なお、ハルキウにはこんな珍スポットもあるので、併せて訪れてみると面白いかもしれない。

maniaceasterneurope.hatenablog.com

 

 

【行き方】

ここでは、最初に紹介したひなびた公園への行き方を紹介する。ハルキウ駅からІндустріальна(Industrialna)行きの地下鉄に乗ってТурбоатом(Turboatom)で下車。歩いてすぐ。ハルキウには地下鉄は一本しか通っていないので迷うこともないだろう。なお、後に紹介したゴーリキーパークは「Центральний парк культури та відпочинку ім. М. Горького」で検索するとサイトが出てくる。

【場所】

Plekhanivs'ka street, Kharkiv, Kharkiv Oblast, ウクライナ 61000

(最終訪問:2019年6月)