マフィアが闇取引していそうな港のライブハウス【グダンスク/ポーランド】
ポーランド北部に位置し、観光地としても人気の都市、グダンスク(Gdańsk)。
バルト海に面し、古くは自由都市として繁栄し、1980年代には民主化運動を率いた「連帯」が生まれた地でもある。
そんな歴史ある港湾都市グダンスクでは、実に素敵な場所にライブハウスを見つけることができる。
そのライブハウスは、造船所の隣にあるのだ。
ひと気がなくて、一人で歩くのは少し躊躇するような雰囲気だけど。
街中からライブハウスまでの道のりもなかなか良い。
王冠に2つの十字架が描かれた盾のような落書きは、グダンスクの紋章。
夜の一人歩きは絶対にNGな気がする裏通り。
造船所に近づくにつれてクレーンが見えてくる。
海なし県で生まれ、現在も海から離れた場所に住んでいるわたしとしては、非日常的な光景に胸が高鳴る。
夜になったらマフィアが闇の取引をしていそう。
廃墟のように見えるけれど、一部はテナントが入って現役で使われていた。
煉瓦作りの建物が良い感じ。
こちらはボクシングクラブとして使われている建物。
カラフルなコンテナたち。
そして、こちらがお目当てのライブハウスの外観。
すぐ隣にはクレーンが林立している。
中の様子。
メタル系だけではなく、ヒップホップやクラブミュージック系のライブもやっている箱だった。
この日は、ウクライナを代表するペイガン・フォーク・ブラックメタルNokturnal Mortumがやってくるということで、電車で何時間もかけてグダンスクまでやってきた。
Nokturnal Mortumの前に演奏していたのは、ポーランドのペイガン・ブラックメタルBiały Viteź。
メンバーは鎧のような衣装に身を包み、角笛を吹いてみたりと、本格的なペイガンメタル。
サウンドチェック中のNokturnal Mortum。
動物の骨付きマイクなど、ペイガズムの自然崇拝的な面を意識したようなステージング。
Nokturnal Mortumに関してはこちらの記事もどうぞ。
maniaceasterneurope.hatenablog.com
さてさて、観光客で賑わうグダンスクの旧市街の写真も載せておこう。
ディズニーシーかよ、とツッコみたくなるくらいに華やか。
先ほどの造船所近辺とは全く違う陽気なムード。
絵本の中に迷い込んだような可愛い街並みも良いけど、やっぱりわたしはひと気のない造船所近辺の雰囲気が好きかな。
【行き方】
当記事で紹介したライブハウス「Protokultura」は、残念ながらすでに閉業してしまった。が、すぐ近くに「B90」というライブハウスもあり、こちらでもよくメタル系のバンドがライブを行っている。わたしは未訪だが、そちらの地図を載せておこうと思う。グダンスク中央駅から2kmくらい北上した場所にある。ここも間違いなく港の雰囲気が味わえそうなライブハウス。
【ウェブサイト】
【場所】
Elektryków, 80-980 Gdańsk
(最終訪問:2018年4月)