ポーランド人民共和国の魅力を伝える共産博物館【ワルシャワ/ポーランド】
1989年までソ連の衛星国という立場にあり、共産主義国家だったポーランド。
ワルシャワには、そんな当時の人々の生活を垣間見ることができる博物館がある。
その名もCzar PRL(ポーランド人民共和国の魅力)。
場所はワルシャワ中心部。
KFCも入っている重厚な外観の建物に、この博物館がある。
入場料は18PLN(当時のレートで約540円)。
写真撮影は無料だった。
入り口で料金を払い、2階の展示室へ向かう。
階段をのぼってすぐのところ。ポーランドの人口や街、鉱山などの増加数が分かりやすく絵になっている(左に行くとトイレがある)。
古いタイプライター。
レトロなレコードプレイヤーたち。
ラジオ、オーディオ機器もずらり。
ミサイルみたいな掃除機。
これは、デモの映像……ではなく、ローリング・ストーンズが初めてポーランドに訪れた時の様子(1967年)。
当時の家の中の様子を再現したコーナー。
台所用品。
昔の子ども服、とてもオシャレ。男の子の服がませている。
ココアやコーヒーの缶。左の箱型のものは確かお茶の箱だった気がする。
クラシカルなフィットネスバイク。
ポルスキ・フィアットの車。
この車はドアの開閉ができたような。
昔、食堂などに置かれていたソーダ水の機械。
奥はちょっとしたカフェになっている。
カフェの隣は子どもがくつろげそうなスペースがあった。
年代物の人形なども飾られている。
この記事で紹介しているのは博物館の一部で、他にもたくさんのものが展示されている。
パネルには英語表記もあるので、ポーランド語が読めない人でも安心だ。
ちなみにこちらの博物館、今はワルシャワの中心部にあるのだが、以前はワルシャワ東部のプラガ地区にあった。
プラガ地区は治安が悪いと散々言われてきたエリアなのだが、最近ではアーティストの集まるオシャレなエリアになりつつあるようだ。
そして、プラガ地区にあったころの共産博物館は、なんとも味のある佇まいだった。
外の入り口。こんなところに博物館なんてあるの?と思ってしまうような外観である。
博物館というより、ライブハウスの扉にしか見えない。
中に入ると薄暗い通路の先に博物館があった。
今と比べると規模もかなり小さく、なんともアットホーム、かつ怪しい雰囲気がとても素敵だった(しかも当時は入場料も10PLN)。
中心部に引っ越してからは、ずいぶんこざっぱりして入りやすい雰囲気に変わった。
実際にわたしが訪れた時も、観光客らしき見学者が大勢いた。
以前のプラガ地区時代のカルトな空気感が好きだったわたしは、少し寂しい気がしないでもない。
【行き方】
ワルシャワ中央駅(Warszawa Centralna)から南に1.5kmほどのところにあるので、徒歩でも問題なく行ける。バスで行くなら最寄のバス停は「Pl. Konstytucji 01」。中央駅からは2駅。
【ウェブサイト】
【場所】
Piękna 28/34, 00-547 Warszawa
(最終訪問:2019年8月)